プジョーの車を買おうか迷っているけれど、「やめとけ」という声を聞いて不安になっている方もいるでしょう。確かにプジョーには魅力的な車が多いですが、購入前に知っておくべきデメリットがあるのも事実です。今回は、実際のユーザーの声や専門家の意見をもとに、プジョーの車を購入する際に注意すべき5つのポイントをお伝えします。
決して「買ってはいけない」ということではありませんが、これらのデメリットを理解した上で判断することが大切です。特に初回のマイカー購入や、維持費を抑えたい方には重要な情報になるはずです。
プジョーが故障しやすいと言われる本当の理由
プジョーが「故障しやすい」と言われる理由には、具体的な根拠があります。特に電装系のトラブルと、オートマチック変速機の問題が多く報告されています。
電装系トラブルが多発する具体的な症状
プジョーで最も多いトラブルが電装系の不具合です。オーナーからは「突然エンジン警告灯が点灯する」「パワーウィンドウが動かなくなる」といった報告が相次いでいます。
特に問題となるのがエアコン関連の故障です。冷房が効かなくなったり、送風機が動かなくなったりするケースが多発しています。修理費用は部品代だけで10万円を超えることも珍しくありません。
さらに、ナビゲーションシステムやオーディオの不具合も頻繁に起こります。画面が真っ黒になったり、操作が効かなくなったりする症状が報告されています。
EAT6オートマの変速ショックとシフト不良問題
プジョーの多くの車種に搭載されているEAT6という6速オートマチック変速機にも問題があります。変速時のショックが大きく、乗り心地が悪くなることがあります。
症状としては「加速時にガクンと衝撃がある」「シフトチェンジが遅れる」といったものが挙げられます。特に低速走行時や駐車場での取り回し時に顕著に現れます。
修理には専用の診断機が必要で、部品交換となると30万円以上かかることもあります。保証期間内であれば無償修理の対象となりますが、期間を過ぎると高額な修理費が発生してしまいます。
ディーゼル車のDPF関連トラブル事例
プジョーのディーゼル車には、排ガス浄化装置のDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)に関する問題が多く見られます。DPFが詰まると「アドブルー警告」が点灯し、最悪の場合はエンジンが始動できなくなります。
短距離走行が多い使い方だと、DPFの再生がうまく行われずトラブルの原因となります。「アドブルー補充」の警告が頻繁に出るという声も聞かれます。
修理には専門知識が必要で、一般的な整備工場では対応できないケースが多いのが現状です。
プジョーの維持費が国産車より高くなる5つの要因
プジョーの維持費が高くなる理由は、主に部品代の高さと特殊な整備要件にあります。購入前にこれらの費用を把握しておくことが重要です。
1. 純正部品代が高額で取り寄せに時間がかかる
プジョーの純正部品は国産車と比べて2~3倍の価格設定になっています。例えば、ブレーキパッドの交換だけで3万円程度かかることも珍しくありません。
さらに困るのが部品の取り寄せに時間がかかることです。在庫がない場合は本国から取り寄せとなり、1ヶ月以上待たされることもあります。その間、代車を借りる必要があれば追加費用も発生します。
特に年式の古いモデルでは、部品の供給が終了している場合もあります。中古部品に頼らざるを得ないケースも出てきます。
2. オイル交換やタイヤ交換などの消耗品費用
プジョーは指定オイルが特殊で、一般的なオイルより高価になります。オイル交換1回あたり8,000円~12,000円程度かかり、国産車の倍近い費用がかかります。
タイヤも専用サイズが多く、選択肢が限られます。安価な輸入タイヤでも、4本セットで10万円を超えることが多いです。
バッテリーも特殊な規格のものが使われており、交換費用は2万円以上かかります。寒冷地では特に消耗が早く、2~3年で交換が必要になることもあります。
3. 車検・定期点検での整備費が割高
プジョーの車検や定期点検は、専門知識を持った整備士でなければ対応できません。そのため、ディーラーや専門店での整備が必要となり、費用が高くなってしまいます。
車検費用は国産車より3~5万円程度高くなることが一般的です。特に輸入車特有の電子制御システムの診断には専用機器が必要で、作業時間も長くなります。
定期点検でも細かな不具合が見つかりやすく、その都度部品交換や調整が必要になります。年間の維持費として20~30万円は見込んでおく必要があります。
4. 専用工具や診断機が必要な特殊整備
プジョーの修理やメンテナンスには、一般的な整備工場にはない専用工具や診断機が必要になることが多くあります。これが整備費用を押し上げる大きな要因の一つです。
エンジンの不調やトランスミッションの問題を診断するには、プジョー専用のコンピューター診断機「LEXIA」が必要です。この機器を導入している工場は限られており、診断料だけで1万円以上かかることもあります。
また、部品交換の際も特殊な工具が必要なケースが多く、作業時間が長くなりがちです。工賃も国産車の1.5~2倍程度になることが珍しくありません。
5. 保険料が国産車より高額になる傾向
プジョーは輸入車という扱いになるため、自動車保険の料率も高く設定されています。特に車両保険を付けた場合の保険料は、同クラスの国産車より年額2~3万円高くなることが一般的です。
盗難リスクや修理費の高さが保険料に反映されており、若いドライバーや事故歴のある方では、さらに保険料が高額になる傾向があります。
また、事故時の修理も特殊部品が多いため、保険会社から全損扱いにされやすいという問題もあります。思わぬところで費用負担が発生する可能性があります。
プジョーのリセールバリューの低さで損をするケース
プジョーの車は新車価格に対して中古車価格の下落が激しく、売却時に大きな損失を被る可能性があります。
中古車市場での評価が下がりやすい理由
プジョーの中古車価格は、同年式の国産車やドイツ車と比べて大幅に安くなる傾向があります。これは故障に対する不安や、維持費の高さが敬遠される要因となっているためです。
特に年式が古くなると価格の下落が顕著になります。5年落ちで新車価格の30~40%程度、10年落ちになると20%以下になることも珍しくありません。
また、プジョーの認知度がドイツ車ブランドより低いことも、リセール価格に影響しています。中古車市場での需要が限定的なため、売却時の選択肢も少なくなってしまいます。
以下に、主要な車種のリセールバリューの傾向をまとめました。
- 208:3年後約45%、5年後約30%
- 308:3年後約40%、5年後約25%
- 3008:3年後約50%、5年後約35%
- 508:3年後約35%、5年後約20%
売却時の査定額が期待値を下回る実例
実際の売却事例を見ると、期待していた査定額を大きく下回るケースが多数報告されています。新車購入から3年で売却した場合でも、残価率が50%を下回ることがよくあります。
買取業者によっては「プジョーは査定が困難」として、相場より安い価格を提示されることもあります。専門知識のない査定士では適正な評価ができないためです。
さらに、特殊な装備やオプションがあっても、それがプラス査定につながりにくいのもプジョーの特徴です。高額なナビシステムやサンルーフなどを装着していても、期待するほど査定額は上がりません。
プジョーの修理・メンテナンスで困る場面とは
プジョーのオーナーが最も困るのが、修理やメンテナンスの際の対応できる店舗の少なさです。
専門店やディーラーが限られることのデメリット
プジョーの修理ができる店舗は、都市部でも限られています。地方になると、最寄りのディーラーまで片道2時間以上かかることも珍しくありません。
一般的な整備工場では対応できない作業が多く、故障した際の選択肢が限られてしまいます。急なトラブルの際も、すぐに修理してもらえない可能性があります。
さらに、専門店やディーラーでも全ての症状に対応できるとは限りません。複雑な電装系トラブルの場合は、本国のサポートが必要になることもあります。
全国の主要都市における、プジョー対応店舗数の状況は以下の通りです。
- 東京都:正規ディーラー15店舗、専門店約30店舗
- 大阪府:正規ディーラー8店舗、専門店約15店舗
- 愛知県:正規ディーラー6店舗、専門店約10店舗
- 北海道:正規ディーラー3店舗、専門店約5店舗
- 沖縄県:正規ディーラー1店舗、専門店約2店舗
エアコン修理で15~30万円かかる高額修理費
プジョーで特に高額になりがちなのがエアコンの修理です。コンプレッサーの故障やエバポレーターの交換が必要になると、部品代と工賃を合わせて15~30万円の費用がかかります。
エアコンの修理は車の快適性に直結するため、避けて通れない修理の一つです。特に夏場の故障は緊急性が高く、高額でも修理せざるを得ない状況になります。
保証期間を過ぎた車両では、この修理費が車の価値を上回ることもあります。修理するか買い替えるかの判断を迫られることになります。
警告灯が頻繁に点灯しても原因がわからない問題
プジョーのオーナーが悩まされるのが、警告灯の頻繁な点灯です。エンジン警告灯やその他の警告灯が点灯しても、診断機で調べても原因が特定できないケースが多発しています。
特に電装系の警告は、一時的に消えたり再び点灯したりを繰り返すことがあります。このような症状では根本的な解決が困難で、長期間にわたって不安を抱えることになります。
警告灯が点灯している状態では、車検に通らない場合もあります。原因がわからないまま高額な診断料だけが積み重なることもあるのが現状です。
プジョーの購入を避けた方がいい人の特徴
プジョーの車は魅力的ですが、すべての人に適しているわけではありません。以下のような方は購入を慎重に検討することをおすすめします。
長距離通勤やファミリー用途で使いたい人
毎日の通勤で長距離を走る方や、家族の送迎で頻繁に車を使う方には、プジョーはあまりおすすめできません。故障のリスクが高く、修理期間中に代車が必要になる可能性があるためです。
特に子供の送迎や介護など、車が使えないと困る用途では、信頼性の高い車を選ぶことが重要です。プジョーの場合、突然の故障で予定が狂ってしまうリスクがあります。
また、長距離走行では燃費の良い車の方が経済的です。プジョーのディーゼル車は燃費が良いものの、前述のDPFトラブルのリスクも考慮する必要があります。
維持費を年間5万円以内に抑えたい人
車の維持費を極力抑えたい方には、プジョーは向いていません。前述の通り、部品代や整備費が高額になりがちで、年間20~30万円の維持費は覚悟する必要があります。
特に学生や新社会人など、予算に限りのある方には負担が大きすぎる可能性があります。緊急の修理費用として50万円程度の予備資金を確保できない場合は、購入を避けた方が無難です。
維持費の予算が限られている場合は、国産車やアフターサービスの充実した車種を選ぶことをおすすめします。
車の整備知識がない初心者の人
車の知識がない方や、初めて車を購入する方にもプジョーは難しい選択です。故障の兆候を見極めることができず、大きなトラブルに発展してしまう可能性があります。
また、修理業者とのやり取りでも専門知識がないと、適正な価格での修理ができているかの判断が困難です。悪質な業者に高額な修理費を請求される可能性もあります。
車に詳しい知人がいない場合や、信頼できる整備工場とのつながりがない場合は、より扱いやすい車種を選ぶことが賢明です。
まとめ
プジョーの車には確かに魅力がありますが、購入前に知っておくべきデメリットも多く存在します。電装系トラブルの多さ、高額な維持費、リセールバリューの低さ、修理対応の困難さ、そして限られた適用範囲など、5つの大きなデメリットを理解した上で判断することが重要です。
特に車の知識が少ない方や、維持費を抑えたい方、日常的に車を頻繁に使う方には、プジョーはリスクの高い選択となる可能性があります。
しかし、これらのデメリットを理解し、十分な予算と覚悟を持って購入するのであれば、プジョーならではの魅力を楽しむことができるでしょう。重要なのは、感情的な判断ではなく、冷静にメリットとデメリットを比較検討することです。
もしプジョーの購入を検討している場合は、まずは信頼できる専門店やディーラーを見つけることから始めましょう。そして、年間30万円程度の維持費予算を確保できるかどうかを慎重に検討してください。車選びは大きな買い物ですから、今回お伝えした情報を参考に、ご自身のライフスタイルや予算に最適な車を見つけてください。


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