新型クラウンが発売されてから「内装がダサい」という声を耳にすることがあります。従来のクラウンを愛用していた人たちの中には、新しいデザインに戸惑いを感じる方も多いのではないでしょうか。
実際のところ、新型クラウンの内装は大きく方向性が変わりました。高級セダンとしての品格を重視していた従来のデザインから、モダンで機能的なスタイルへとシフトしています。しかし、この変化が必ずしも悪いものではありません。
この記事では、新型クラウンの内装に対する様々な評判を詳しく見ていきます。なぜ「ダサい」と言われるのか、実際の品質はどうなのか、購入を検討している方に役立つ情報をお届けします。
新型クラウンの内装が「ダサい」と言われる理由
プラスチック素材の多用による質感の低下
新型クラウンで最も指摘されるのが、内装におけるプラスチック素材の使用範囲の広さです。特にクラウンクロスオーバーやクラウンスポーツでは、ドアパネルやセンターコンソール周りに硬質プラスチックが多く使われています。
従来のクラウンに慣れ親しんだユーザーからすると、この変化は明らかに分かります。手が触れる部分にもプラスチック部品が使われており、「クラウンにしてはチープでは?」という印象を与えてしまっているのが現状です。
実際に触ってみると、表面処理は丁寧に施されています。しかし、触感や見た目の質感では、やはり本革や木材には及びません。この点が多くの人に「質感の低下」として感じられているようです。
従来モデルと比べた高級感の違い
これまでのクラウンは、内装の至る所に高級感を演出する要素が散りばめられていました。本木目のパネル、アルミニウム調の加飾、そして触れる部分のほとんどに柔らかな素材を使用していました。
新型モデルでは、シンプルさを追求したデザインになっています。装飾的な要素が減り、より現代的でクリーンなスタイルを目指しています。この方向性自体は悪くないのですが、「クラウンらしい特別感」が薄れたと感じる人が多いのも事実です。
特に木目調のパネルが大幅に削減されたことで、従来のクラウンが持っていた「役員車」のような重厚感が失われています。これが高級感の低下として受け取られる主な理由の一つです。
価格に見合わない素材使い
新型クラウンの価格帯を考えると、内装の素材選びに疑問を感じる人も少なくありません。500万円台から700万円台という価格設定でありながら、標準グレードでは合成皮革シートが採用されています。
この価格帯であれば、多くのユーザーは本革シートを期待するでしょう。また、手が触れる部分にプラスチック素材が多用されていることも、コストパフォーマンスの面で疑問視される要因となっています。
同価格帯の他のメーカーの車と比較すると、素材の質感で見劣りする部分があるのは否定できません。特に輸入車と比べた場合、この差は顕著に現れます。
従来のクラウンとの内装デザインの変化
デザインコンセプトの大幅変更
従来のクラウンは「ジャパニーズプレミアム」というコンセプトのもと、落ち着いた色調と豪華な素材使いが特徴でした。深みのあるブラウンやベージュを基調とした内装は、まさに日本の高級車らしい品格を感じさせるものでした。
新型クラウンでは、グローバル市場を意識したモダンなデザインへと大きく舵を切っています。黒を基調としたスポーティなデザインや、明るいグレーを使った現代的な配色が採用されています。
この変化は、若い世代や国際的な市場へのアピールを狙ったものです。しかし、長年クラウンを愛用してきたユーザーにとっては、あまりにも大きな変化として映ってしまいます。
素材選びの方向性転換
これまでのクラウンでは、触れる部分のほとんどに本革や高級感のある素材を惜しみなく使用していました。ステアリングホイール、シフトノブ、ドアトリムなど、細部に至るまで質感にこだわった作りが自慢でした。
新型モデルでは、軽量化や製造コストの最適化を重視した素材選びが行われています。機能性と耐久性を重視し、必要以上の装飾は削減する方針が取られました。
この方針転換により、確かに車両重量の軽減や燃費の向上は実現されています。ただし、従来のクラウンが持っていた「触れるだけで分かる高級感」は薄れてしまったのも事実です。
グレード別の内装評価の違い
上位グレードと標準グレードの差
新型クラウンの内装評価は、グレードによって大きく変わります。上位グレードでは本革シートや質の高い加飾パネルが使用されており、標準グレードとは明らかに異なる質感を実現しています。
クラウンセダンの最上位グレードでは、プレミアムナッパ本革シートが採用されています。この本革シートは触感も良く、高級車としての品格を十分に感じられる仕様となっています。
一方で標準グレードでは、合成皮革シートやプラスチック素材が多用されているため、同じ車種でも大きな違いがあります。この差が、評価の分かれる要因の一つとなっています。
クラウンシリーズ各モデルの質感比較
クラウンシリーズの中でも、モデルによって内装の質感には大きな違いがあります。最も評価が厳しいのがクラウンスポーツで、「安っぽい」という声が特に多く聞かれます。
クラウンクロスオーバーは中間的な位置づけで、スポーティさを重視したデザインながらも、一定の質感は保たれています。ただし、従来のクラウンと比べると物足りなさを感じる人も多いようです。
最も高い評価を受けているのがクラウンセダンです。伝統的なセダンスタイルを継承しつつ、現代的な要素も取り入れた内装は、多くのユーザーから支持を得ています。
同価格帯の競合車との内装比較
輸入高級車との質感の違い
新型クラウンの価格帯(500万円〜700万円)で考えると、BMW 3シリーズやメルセデス・ベンツ Cクラスなどの輸入車が競合となります。これらの車と比較すると、内装の質感で見劣りする部分があるのは否定できません。
輸入車では、この価格帯でも本革シートが標準装備されることが多く、細部の仕上げも非常に丁寧です。アルミニウムやカーボンファイバーなどの素材使いも巧みで、価格に見合った高級感を演出しています。
ただし、これらの輸入車と比較する際は、メンテナンス性や信頼性なども考慮する必要があります。クラウンの場合、日本車らしい丁寧な作りや長期的な信頼性では優位性があります。
国産高級車との比較評価
国産車の中では、レクサス LSやESなどが同価格帯の競合車となります。レクサス車の内装と比較すると、新型クラウンの質感の物足りなさが浮き彫りになります。
レクサス車では、この価格帯でも手の触れる部分のほとんどに本革や高級素材が使用されています。また、細部の仕上げも非常に丁寧で、価格に見合った満足感を得ることができます。
一方で、クラウンにはレクサスにはない親しみやすさがあります。堅すぎない雰囲気や、日本人好みの落ち着いたデザインは、多くの人に受け入れられやすい要素でもあります。
新型クラウンの内装に対する実際の評判
購入者の口コミ・レビュー分析
実際に新型クラウンを購入した人たちの口コミを見ると、評価は大きく二分されています。従来のクラウンからの乗り換えユーザーは厳しい評価をする傾向があり、初めてクラウンに乗る人は比較的好意的な評価をしています。
特に多い意見は以下のようなものです。
- プラスチック素材が多くて期待していた高級感がない
- 価格の割に内装が安っぽく感じる
- デザインはモダンで良いが、質感が物足りない
- 上位グレードなら満足できる質感
- 機能性は向上しているが、特別感が薄れた
年齢層によっても評価が分かれており、50代以上のユーザーは厳しい評価をする傾向があります。一方、30〜40代のユーザーは機能性や使いやすさを評価する声も多く聞かれます。
自動車評論家の評価
自動車評論家の評価も分かれています。デザインの方向性や機能性については高く評価する声が多い一方で、価格に対する質感の問題を指摘する意見も目立ちます。
多くの評論家が共通して指摘するのは、グレードによる質感の差が大きすぎることです。上位グレードであれば高級車として十分な質感を持っているが、標準グレードでは価格に見合わないという評価が一般的です。
また、従来のクラウンとの比較では、「時代の変化に合わせた必然的な変更」として理解を示す評論家もいれば、「クラウンらしさを失った」と厳しく評価する評論家もいます。
内装カスタマイズによる改善方法
KINTO FACTORYのアップグレード
新型クラウンの内装に物足りなさを感じる場合でも、改善の方法があります。トヨタの公式カスタマイズサービス「KINTO FACTORY」では、内装のアップグレードプランが用意されています。
このサービスでは、約6万円という比較的手頃な価格で内装の質感を向上させることができます。具体的には、ドアトリムやセンターコンソールに高級感のある素材を追加したり、ステッチの色を変更したりすることが可能です。
実際にアップグレードを行ったユーザーからは、「標準仕様とは別の車のよう」「これなら満足できる」という声が多く聞かれます。購入時にこのオプションを検討するのも一つの方法です。
アフターパーツによる質感向上
社外のアフターパーツを使って内装をカスタマイズする方法もあります。木目調のパネルを追加したり、本革のシートカバーを装着したりすることで、好みに合わせた内装に変更できます。
特に人気が高いのは、木目調パネルの追加です。従来のクラウンのような雰囲気を再現することができ、多くのユーザーが満足しています。
ただし、社外パーツを使用する場合は、品質や取り付けの精度に注意が必要です。しっかりとした専門店で相談することをおすすめします。
新型クラウン内装のメリット・魅力
機能性と使いやすさの向上
新型クラウンの内装は、質感の面では賛否両論がありますが、機能性の面では大幅に向上しています。特に操作系の配置や使いやすさは、従来のクラウンと比べて格段に改善されています。
大型のタッチスクリーンディスプレイは直感的で分かりやすく、各種設定も簡単に行えます。エアコンの操作パネルも使いやすく配置されており、運転中でも安全に操作することができます。
収納スペースも充実しています。スマートフォンやドリンクホルダーの位置も使いやすく、日常使いでの利便性は確実に向上しています。
モダンで先進的なデザイン
デザインの好みは人それぞれですが、新型クラウンの内装は間違いなくモダンで先進的です。無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインは、現代的な美しさを持っています。
照明の使い方も巧みで、夜間の室内は非常に雰囲気が良くなります。アンビエントライトの演出により、高級感のある空間を作り出しています。
また、各種スイッチ類のデザインも洗練されており、操作するたびに先進性を感じることができます。従来のクラウンにはなかった、未来的な雰囲気も魅力の一つです。
購入前に確認したい内装のポイント
試乗時にチェックすべき質感
新型クラウンの購入を検討している場合は、必ず試乗して内装を詳しくチェックすることをおすすめします。写真や動画だけでは分からない質感や使い勝手を確認することが大切です。
特に確認したいポイントは以下の通りです。
- ドアトリムやダッシュボードの素材感
- シートの座り心地と質感
- ステアリングホイールの握り心地
- 各種スイッチ類の操作感
- 収納スペースの使いやすさ
- 室内の静粛性
実際に触れてみると、写真で見た印象と異なることもあります。特に質感については、実物を確認することが何より重要です。
グレード選択の判断基準
新型クラウンではグレードによる内装の差が大きいため、予算と求める質感のバランスを考えることが大切です。標準グレードでも機能性は十分ですが、高級感を求めるなら上位グレードを検討すべきでしょう。
内装にこだわりがある場合は、最初から上位グレードを選ぶか、KINTO FACTORYでのカスタマイズを含めて検討することをおすすめします。後からの変更は難しいため、購入前にしっかりと検討することが大切です。
また、長期間乗ることを考えると、多少予算を上乗せしても満足できるグレードを選んだ方が後悔は少ないでしょう。毎日乗る車だからこそ、内装の満足度は重要な要素です。
まとめ
新型クラウンの内装が「ダサい」と言われる理由は、主に従来のクラウンとの大きなギャップにあります。プラスチック素材の多用や高級感の変化は、長年クラウンを愛用してきたユーザーには受け入れ難い変化として映っているのが現状です。
しかし、これらの変化は必ずしもマイナスだけではありません。機能性の向上やモダンなデザインは、新しい価値を提供しています。重要なのは、自分が車に何を求めるかを明確にすることです。
購入を検討している方は、必ず実車を確認し、グレードの違いも含めてじっくりと比較検討することをおすすめします。カスタマイズオプションも活用すれば、自分好みの内装に近づけることも可能です。
新型クラウンは従来のクラウンとは別の車と考えて評価すれば、十分に魅力的な選択肢となるでしょう。時代の変化に合わせて進化したクラウンの新しい魅力を、ぜひ体験してみてください。

